うつ診断
「やる気が出ない」
「イライラがとまらない」
「今までできていたことができなくなる」
これらは心理的なストレス反応です。
もしかして私も…と思った方、簡単にできる「うつ診断テスト」やってみませんか?
監修者
丸井 友泰 先生
医学博士
丸井 友泰先生
経歴
2010年名古屋大学医学部卒。2018年同大学院博士課程修了。医学博士。
名古屋大学医学部付属病院精神科などを経て、現在は複数の企業と契約し、労働者の総合的な健康状態の向上を目指して、助言や指導、研修や衛生講話を通じた安全衛生教育などといった産業保健活動に取り組んでいる。
また、総合病院心療内科にも勤務し、がん患者の終末期医療も担当している。その他、Webマガジン「現代ビジネス」で、メンタルヘルスを主なテーマに、記事の執筆・監修を行っている。
もくじ [非表示]
何に対してもやる気がでない…
うつ診断テスト「自己評価法」
うつ病テストって「正確」なの?
私は“うつ”なの?
何に対してもやる気がでない…
医師男性
2週間以上も“おっくう感”が続く場合は、うつ病を発症しているかもしれません。
「お風呂に入ってリラックスしてからベッドに入る」という今まで当たり前のように行ってきた習慣を、おっくうに感じるようになっていたら、うつ病を発症しているかもしれません。
たまたま疲れているだけ、という場合もありますが、2週間以上このようなおっくう感が続く場合は、うつ病を発症している可能性があり、治療が必要な場合があります。
ただ、病院に行くのは少し勇気がいりますよね。
まずは、自分でチェックできる「うつ病診断」をやってみませんか?
うつ診断テスト「自己評価法」
医師男性
うつ病診断には、うつ病発見する手がかりとなる自己検査法がいくつかあります。
今回は質問項目も多すぎず、答えやすい東邦大式の自己診断チェックシートをご紹介します。
うつ病の症状は、疲労感を感じやすい、集中して物事に取り組めない、何をやるにもおっくうに感じるなどの症状があるため、自己評価を行う際は、できる限り負担を感じにくい評価方法を用いる必要があります。
東邦大式の自己診断チェックシートの質問数は18問です。
下記の質問に対し、「いいえ」「ときどき」「しばしば」「つねに」で、お答えください。
からだがだるく、疲れやすい
騒音が気になる
気が沈んだり、重くなることがある
音楽を聴いて、楽しいですか?
朝のうち、特に無気力である
議論に熱中できる
首筋や肩こりが気になる
頭痛もちである
眠れないで朝早く目覚める
事故やけがをしやすい
食事が進まず、味を感じない
テレビを見ていて楽しい
息が詰まる、胸が苦しい
喉の奥に物がつかえているような感覚がある
人生がつまらない
仕事の能率が悪く、おっくうに感じる
以前にも、現在と似た症状を感じていた
本来は仕事熱心で几帳面な性格だ
計算方法は、
いいえ・・・・0点ときどき・・・1点
しばしば・・・2点
つねに・・・・3点
合計点を計算します。
※ただし、質問2、4、6、8、10、12に関しては加点しない。
判定方法
10点以下:抑うつはなし
11~15点:境界領域
16点以上:抑うつ傾向あり
このチェックシートで現在の自分の状態を評価でき、うつ病を発見する手がかりにできます。
医師男性
定期的に行うことで、過去と現在の変化を比較し、今の状況を客観的に見ることができます。今の状態を知り、メンタルケアを早めにスタートするきっかけにしてみてはいかがでしょうか。